Monday, June 11, 2007

法律の国アメリカ

 アメリカに来て3ヶ月がたちました。 今日も改めて自分は日本ではなくアメリカに住んでいることを実感しました。 
 
 ダーラムに居る間どうしたかと気になっていたが、上の住人による騒音は相変わらず続いていた。 ドンドンドンと。。どうしたらあんな大きな足音がたてられるのか。。。そしてズンズンズンと突き上げるような低音の音楽(いつも同じ)・・・夜中の洗濯音(こちらは日本と違い本当に音が大きいのである)。。
せっかくのシアトル生活も台無しになってしまう。
 
 前にマネジャーのビル(熊さんのような顔をした大男)にクレームをあげたが、状況はかわっていなかった。他の住人も迷惑してるのに、なんで退去してもらうことができないのか? それともアメリカ人でない私達のクレームを真剣に取り扱ってくれていないのか?と、やきもきしていところ、また・・・・騒音が。

 昨日、日曜日夜9時にパーティが始まった。男ばかりで飲んでいるらしい。何人ものうるさい足音、大きな話し声、時たま起こる叫び声。。。。ひとり部屋にいてたまらなかった。。。10時をすぎても、12時をすぎてもやまず、しまいには夜中の12時から調子にのって洗濯まで始めた。 結局、それは夜中(朝)3時までつづいたのである。 ベッドに入りながらも眠れず、”うるさーい。もうやだー。引っ越してやるー!” ”明日絶対にビルに言ってどうするのか聞いてやるー!”と。。眠りにつけたのは朝5時だった。

 朝8時にシャワーを浴び、出張先の夫に昨日の事を電話で話し、ビルの話を聞いたら連絡すると電話をきった。 10時・・・心を落ち着け、しかし眠れなかったため目が血走り怖ーい顔でビルに会いに行った。 

 昨日での出来事を告げ、今後の対処を聞いた。 初めてプロセスがわかった。日本だと大家さんの権限で退去させられる、というイメージがあったのだが、ここはアメリカ、法律の国。マネジャーのビルでも強制退去はさせられないらしい。 今まで繰り返していた”10日間警告”も法律に従っての対処らしい。(10日間の猶予を与え、改心すれば出て行く必要がない、しかし10日間だけ静かにしてまた騒げばまた次の”10日間警告”を出す)。
 
 しかし今回の警告は3度目、しかも昨日のパーティは警告期間に行われたもの。。。つまり警告無視ということになるので、さらに上の強制退去申請を弁護士を通して裁判所に出すらしい。 その後警察などの調査も入り、決定されれば72時間前予告で、その間に立ち退かなければいけない法律らしい。
しかし上の住人の裁判所への出頭や。。。調査でどのくらいで決着がつくのか、それも本当に退去命令がくだされるかも定かではない。 唯一できることは、再度騒音がおきたら、ためらわずに ”911 (警察)”に騒音による妨害報告をするのがよいらしい。特にここカークランドはその規制があり、報告されたら罰金250ドルを支払わなければならない。 そして公的な記録として残るから、裁判にも有利だということ。。。。

 なので、住人の私達やビルの力が及ばないところにゆだねられるのである。 ひたすら”上の住人の退去”を願う、ビルと私であった。 でもまさか自分達がこんな形で法律に関わるなんて思いもよらなかった。 生活をするということはこういうことなのでしょうか?

 日本でも、”3年以上に及ぶ布団たたきおばさんのいやがらせ”による裁判がおこなわれましたが、あのおばさんはいま刑に服しているのでしょうか? 

 こちらでは毎日パリスヒルトンの刑に関して連日ニュースになっていますが、なぜそんなことが大きなニュースになるのかがわからない。 セレブだろうがなんだろうが、同じ刑に服するのが当然ですよね。

No comments: