Monday, June 23, 2008

誇り高きオハイオ州 - 人権闘争の歴史

オハイオに住んで9年ほどになる日本人のご夫婦から教えていただいた事がある。






全く知らなかったが、なんと誇り高き州なのか、 オハイオ州は!





1800年代、1861-1865年のアメリカでの市民戦争までの間、オハイオ州は、奴隷として自由を奪われ人権を踏みにじられた多くの人々が束縛から逃避し自由をつかむ為のメイン・ルートだった。





オハイオ州とケンタッキー州を隔てるオハイオ・リバーを北に(オハイオ州側に)泳ぎ渡れば自由、つかまればまた地獄。。。 渡りきったとしても南から追っ手がやってくる。。。 そこで彼らの人権のため、自由のため、かくまう人たちが大勢いた。






屋根裏に、





地下室に、





倉庫の中に、





追っ手がやって来た時に逃げられるように、地下にトンネルを掘って。。。。





Underground Railroadと呼ばれているが、地下鉄ではなく、南から逃げてきた人々をかくまうための地下トンネルだ。





人権のため、自由のため、危険を顧みず、国籍や人種の壁を越え、立ち上がった人たちの州・・・・


それがオハイオ州。。。





当時から140年以上たった21世紀、今現在も、世界中に60万人から80万人という恐ろしい数の人たちが奴隷として扱われている。。。。 奴隷として扱われるということは、人としてではなく、所有物として扱われるということであり、100ドルで売買されることもある。。。 ということは、いくらでも交換がきく消耗品として扱われるということだ。。。。





アメリカでも尚、1万7千5百人もの人たちが売買されている。 アメリカに売られるのだ。アメリカが買っているのだ。 





全体の4分の3が女性。。。





全体の半分が子供。。。





会社で知り合ったオーストラリア人の友人の一人が日本に住んでいたときに広島の原爆ドームを訪れたときの感想を語ってくれた事があった。言葉にならない。言葉にできない。しかし心に焼き付けられた戦争の悲惨さ・戦争の残酷さを語ろうとしていることは伝わってくる。





平和の為にできること。。。。核兵器を撲滅するためにできること。。。。。


ありのままを知ってもらうこと。ありのままを見てもらうこと。ありのままを聞いてもらうこと。





奴隷の歴史も同じだと思う。


まず知ること。そして知ってもらうこと。





The National Underground Railroad Freedom Center

www.freedomcenter.org

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